実話の…物語

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実話の…物語

皆さん、こんにちは。
今日は、私が感じている湧命法(ゆめいほう)の美しさについて、ひとつお話ししたい。

ここ数日、ガラツィで行われた最近の講座や練習会について、
それなりに形になる記事を何本か書こうとしていた。
だが、どうしても言葉がつながらなかった。

日々の仕事に加え、ちょうど初心者向けの講座が進行中で、落ち着く時間が取れなかったのだ。

そんな中、ある日のこと。
講座の会場へ向かっていると、ちょうど1年前の入門講座に出ていた生徒の一人とばったり会った。
それ以来、練習会にも、上級講座にも一度も顔を出していなかった人だ。

なぜ彼女は講座に来たのか?
理由は極めてシンプルで、しかし揺るぎないものだった。

娘のため。

11歳の娘が、進行した側弯症でコルセットの着用を余儀なくされていた。
進行を何とか止めたい──その一心だった。

この女性は、マッサージやセラピーの経験が一切なかった。
彼女にとって湧命法はまったく“未知の世界”だった。

仕事は非常に忙しく、一日のほとんどを職場で過ごす。
それでも、限界ぎりぎりのスケジュールから 1日4〜5時間 を削り出して、
「娘を助けたい」という願いだけを支えに、講座に通い続けた。

医者からは改善の望みは薄いと言われていた。
だから彼女にとって湧命法は──最後の希望だった。

彼女は本当に熱心で、状況を考えれば十分すぎるほどのレベルで講座を修了した。

その後、しばらくの間、私は彼女からの連絡を聞かなかった。

数か月後──
街で偶然、彼女と娘さんに再会した。
「その後どうですか?」と尋ねると…

毎日のように施術を続けていた。
しかも結果がものすごく良い。

数か月施術をしただけで、側弯がかなり改善し、
なんと「コルセットの調整」をするため病院に行く必要が出たと言うのだ。

そしてつい数日前の再会。
彼女は、そこから今日までの経過を語ってくれた。

まず、娘さんの側弯症はさらに改善している。
そして毎日施術を続け、効果を目の当たりにしたことで自信がつき、

・娘の同級生(同じく側弯症)
・マッサージができると聞いて依頼してきた友人
・背中の問題を抱えていた隣人

と、次々に施術するようになった。

そして彼女の計算によると──

1年も経たないうちに、
“仕事としてやっていないのに”
なんと 200回以上 の施術を行ったというのだ。

これはもう、語らずにはいられなかった。

2012年2月1日
ミハイ・ミロドーネ30